ほとんどの人はワキガを自覚していない
人間の体が正しく新陳代謝を行っている限り、体臭はゼロになることはありません。どんな人でも、少なからず体臭は発生しています。
「いや、自分は体臭はないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。じつは、人間の嗅覚は、臭いに対してすぐに慣れてしまいます。自分の体臭は常に嗅いでいるわけですから、どんな臭いよりも鼻が慣れてしまっているのです。
「ワキガ」も例外ではありません。他の人には不快なワキガも、自分ではなかなか気づきにくいものなのです。
徐々に悪化していっても気づかないことが多い
ワキガは、ある日突然発生するものではありません。徐々に発生し、徐々に悪化していきます。ワキガが悪化してしまっても、自分の鼻は、少しずつ臭いに慣らされてしまいますので、その臭いをあまり気にならなくなってしまいますが、初めて出会った人には強烈に臭う、ということになってしまうのです。
ワキガは自分で意識して、チェックをしないと気づくことはできません。この次からは、ワキガのセルフチェック方法を説明していきます。
ワキガのセルフチェック方法
・耳垢が湿っている
綿棒で耳掃除をした時に、カサカサと乾いた耳垢でなく、湿った耳垢がつくようだと、ワキガの可能性が高いと言えます。
耳垢が湿るのは、耳の穴の中の「アポクリン汗腺」の量が多いことが原因です。この「アポクリン汗腺」は脇にも多く存在し、そこから出る汗こそがワキガの原因なのです。
耳の穴の中のアポクリン汗腺が多い人は、脇にも多い傾向があるため、ワキガの可能性が高くなるのです。
・両親や兄弟にワキガの人がいる
ワキガは遺伝的要素が非常に大きいと言われています。どちらかの親がワキガだと50%、両親がワキガだと80%もの確率でその子どもに遺伝します。
・脇毛・体毛の量が多い
脇毛が多い人は、アポクリン汗腺も多くなる傾向があります。脇毛だけでなく体毛が濃い人も要注意です。特に、陰部・乳首の体毛が濃いとワキガの可能性が高くなるようです。
・服の脇が汗で黄ばむ
アポクリン汗腺から出る汗による汗ジミは、通常の汗ジミよりも濃く黄ばむ傾向があります。また、通常の汗ジミが広範囲に薄い黄ばみになるのに対し、アポクリン汗腺による汗ジミは脇の部分のみに濃い黄ばみとなって現れます。これは、通常の汗腺と違い、アポクリン汗腺は脇に集中しているためです。
詳しくは、ワキガによる黄ばみの落とし方をご覧下さい。
最終的な判断は医師に委ねよう
これらのチェック項目に当てはまるようなら、ワキガを疑うべきでしょう。もちろんあくまでセルフチェックですので、最終的な判断は医師の診察を受けて下してもらうようにしてください。
セルフチェックをして、自分がワキガだと気づくのは大変なショックかもしれません。ですが、気づいたということは、今日からワキガを改善することができるのです。いまから、しっかりワキガ対策に取り組んでいきましょう。